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経済学部旧HP

留学報告書REPORT

経済学部経営法学科 4年 女子
留学先:チェンマイ大学(2018年8月~2019年5月)

留学の動機と準備(語学、ビザなど)

留学の動機

英語力の向上、異文化理解

以前にフィリピン短期留学を経験し、英語を用いて様々な国の人々と交流することに喜びを感じた。さらに英語力を向上させることで多くの人々と交流し、異文化理解を深めたいと考えた。

専門分野の学習

ASEAN諸国の中でもタイは経済発展が著しい。日本にとっても主要貿易相手国である。現地の勢いを肌で感じ多くの刺激を受けながら、未来を担う学生たちと共に学習したいと考えたから。

留学の準備

IELTSを受験し、必要スコアであった5.0を取得した。留学申請書提出締め切りの2月までに計2回受験した。タイ語は、現地で学習する用として参考書を買った。ビザにおいては教育ビザを取得した。必要書類を準備し7月中旬に取得した。

留学生活について

住居(寮やアパートの設備)

チェンマイ大学側から紹介された、マンスリーホテルで1人部屋に滞在していた。1か月の家賃は5500バーツ(19500円)、加えて光熱費が300~500バーツ程度。シャワー、洗面台、クローゼット、ベッド、冷蔵庫付き。洗濯機は共用。清掃サービスなし。

生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)

気候

常に30度以上の気温。8~9月は雨期の為スコールが多い。チェンマイはタイ北部の為、11月後半から肌寒くなり、夜は長袖が必要。また、野焼きによる大気汚染があり、PM2.5対策のマスクが必要。

大学周辺の様子

大学周辺には学生が食事する安価な飲食店や屋台が多い。また、勉強や作業ができるカフェやコワーキングスペースも充実している。車で10分程度のところにはMAYAという大型ショッピングモールがあり、生活用品などそろえることができる。

交通機関

ホテルから大学までは基本的には徒歩。その他、ソンテウという乗り合いタクシー(一回20バーツ)、教養の自転車、配車サービスのgrabをよく利用した。

食事

ホテルにキッチンがなかったため、基本的にすべて外食。昼は学内の食堂で、夜は大学周辺の屋台やレストランで済ませていた。また、電気ケトルを購入し、部屋でラーメンを作って食べることもあった。

お金の管理方法

マネーティーグローバルカードを利用し、日本円で指定の口座へ入金してもらい、ATMで現地通貨を引き出していた。

携帯電話

現地でSIMカードを購入し、日本で使っていたSIMフリー携帯に入れて使っていた。AISという会社で契約し、通信料無制限で月に約500バーツのプラン。

留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費など)

1か月5-6万円あれば裕福な生活ができる。タイ料理であれば1食あたり300円以下。日本食でも500円以内。

学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)

チェンマイ大学が主催する多くのイベント(トレッキング、部活動、ワークショップ、インターナショナルフェスティバル等)に積極的に参加し、多くの友人を作った。また、11月のロイクラトン、4月のソンクラーンなど毎年行われるタイのお祭りに出かけたりした。長期休暇には、タイ周辺国であるラオス、マレーシアへ旅行した。また、少数民族の村でのボランティア活動、プーケット・チェンラーイ観光など充実した期間だった。

留学中の学習の概要

チェンマイ大学では、前期と後期合わせて7科目を受講しました。講義はすべて、英語にて行われました。前期には、MICROECONOMIC THEORY I, INDUSTRIAL ECONOMICS, THEORY OF ECONOMIC DEVELOPMENT, ASEAN ECON IN THE GLOBALの4科目を受けました。まず、MICROECONOMIC THEORY 1 では、ミクロ経済学についてその原理を体系的に学び、経済学の基本的な考え方を身につけていきました。INDUSTRIAL ECONOMICSでは、最新技術への理解、そして社会への影響について理解を深めました。具体的には、AI, Iot, Singuralityそして、タイで施行中のIndustry4.0等を扱いました。講義だけでなく、データの収集とその発表、ディスカッションという形式で進められました。THEORY OF ECONOMIC DEVELOPMENTにおいては、様々な経済指標・モデル、理論を用いながら現状分析を行い、開発経済学への理解を深めました。ASEAN ECON IN THE GLOBALは、主にディスカッション形式で、東南アジア諸国の現状を分析・理解しました。東南アジアの10か国について地理的・財政的側面から検討し、日本や中国を含む他国との関係性について検討しました。

後期は3科目を受講しました。それぞれ、MONEY AND BANKING, LABOR ECONOMICS, SEMINOR IN CURRENT ECONOMIC PROBLEMです。 MONEY AND BANKINGでは金融論について体系的に学習しました。LABOR ECONOMICSでは、労働経済学について、様々な経済モデルや理論を用い検討しました。AIやIoT化による産業のオートメーション化による企業や労働形態への影響についてディベートを行い、技術進歩と労働の関係性について考えを深めていきました。SEMINOR IN CURRENT ECONOMIC PROBLEMでは、ICT技術の社会への応用について検討しました。教育現場に始まり、災害現場や過疎地域でのICT技術の適用とその役割について理解しました。

学外では、タイの少数民族の村へボランティア活動に行きました。内容は、村の子供たちのために遊び場を作るというものでした。ブランコなどの遊具を作成し、子供たちと共に交流しました。

留学面での苦労・アドバイス等

留学面での苦労

  • 腹痛のため、入院することがあった。飲食物の衛生面には十分に気を付けること。
  • いざというとき、心身ともに助けを求めることができる友人を大切にすること。日本人外国人問わず。
  • 将来設計をしておくこと。留学後の進路を決めていないと不安やストレスが大きくなり、留学期間中の生活に支障がある。

留学を振り返って

当時は些細なことで思い悩んだり傷ついたりした内容も、帰国して振り返るとすべて良い思い出だった。英語力の低さ、専門知識の不足さを痛感し、人一倍積極的に挑戦、勉強することを心掛けていた。自分の苦手や弱みに向き合い、失敗しても歩を止めなかったことで、環境や運が味方し、大きく成長することができた。また、たくさんの人々の支えがあり、留学を充実したものとして終えられたと実感している。感謝してもしきれない。

今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス

すべての人にとって留学が最良の選択だとは思いません。しかし、何か一つでも目的を持ち、「海外に行きたい!」と思ったその気持ちを大切にして留学の期間を走り抜けたら、きっと新しい自分を発見できると思います。たくさん悩んだら、思い切って一歩踏み出しましょう。応援しています!