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経済学部旧HP

留学報告書REPORT

経済学部経済学科 4年
留学先:国民大学校(2023年9月~2023年12月)

留学の動機と準備(語学、ビザなど)

留学の動機

理由は大きく分けて3つあります。1つ目は、自分に韓国のルーツがあることです。幼い頃から少しではありますが、韓国の文化に触れる時間がありました。しかし、私は生まれも育ちも日本なので、韓国がどんな国なのか幼いながらにも、その時から興味を持っていたためです。

2つ目は、小学生の頃からK-POPが好きだったからです。当時、第二次韓流ブームが到来中でした。その頃から韓国語を勉強するようになり、いつかは話せるようになりたいと考えていたと思います。また、中学生になり再び韓流ブームが到来し、そこから韓国語の勉強を本格的に始め、高校生になってからは大学在学中に韓国へ留学することを考えるようになっていました。

3つ目は、大学2年次にコロナが理由で留学を諦めざるを得なかったためです。当時は書類申請も全て終え、残りはビザを取得するだけという段階まで準備を進めていました。しかし、コロナの収束の目処が立っておらず留学に行くことが非常に厳しいと判断されました。私はそれでも留学を諦めることができなかったので、これが最後のチャンスだと思い4年次後期だけではありますが、留学に行くことを決意しました。

留学の準備

とにかく情報収集をたくさんしました。私は富山大学生の留学報告書だけではなく、他の大学から韓国に留学した人の報告書も読みました。また、国民大学に留学した経験のある経済学部の先輩と連絡をとり、韓国での生活について教えてもらっていました。それ以外にも留学先での目標を立てたり、アルバイトを出来るだけ多くして資金を貯めたりしました。

留学生活について

住居(寮やアパートの設備)

大学の敷地内にある4人1部屋の学生寮で生活していました。日本人は基本同室となっていたようです。部屋の中は、洗面台2つ、シャワールーム、トイレ、2段ベッド2つ、クローゼット及び勉強机が4つずつあります。4人分のスーツケースを部屋の中に置くことになるので、非常に狭く、個人的に使えるスペースも限られています。

寮の各階にウォーターサーバーと冷蔵庫があります。冷蔵庫は一つのフロアで共有するため、物を入れる際は部屋番号や名前を書くなどの注意が必要です。

また、寮内には24時間営業のコンビニ、洗濯室があります。コンビニはクレジットカードなどを差し込んで読み込みが完了すればドアが開くのですが、日本のクレジットカードが非対応でした。もし利用する場合は、韓国で作ったカードまたは、WOW PASSというカードを発行することをお勧めします。

洗濯室では洗濯機、乾燥機を1,000ウォンずつで利用することができます。洗剤や柔軟剤は各自で準備する必要があります。私の場合は、ルームメイトとお金を出し合って同じ物を使っていました。

生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)

気候

渡航当初は、富山ほど暑くなく過ごしやすかったです。10月後半は肌寒く、11月になればダウンが必要になるくらいに寒くなります。12月は−10度を下回ることも多々あり、ダウンだけでなくマフラーもしていました。

大学周辺の様子や食事について

大学周辺、交通機関:国民大学は山の方にあり、周辺には特に遊びに行くところはありません。寮の近くと大学の正門にバス停がありますが、地下鉄の最寄り駅までは歩いて30~40分ほどの距離にあります。

寮内にはキッチンがなく、自炊ができないので食事は大学内の食堂、コンビニ、外食のどれかになります。電子レンジは寮にありますが、2台しかなく非常に不便でした。また、韓国では出前文化が発達しているので、ルームメイトとチキンやピザを注文することも何度かありました。

お金の管理方法

外国人登録が完了するまでは銀行口座を作ることができません。私の場合、外国人登録が完了したのは10月中旬でした。それまではクレジットカードや現金を使っていました。口座ができてからは日本の口座から韓国の口座に送金していました。

携帯電話

入国して数日は日本で買ったsimカードを利用していました。期限が切れたあとは、プリペイド式のsimカードを契約しました。4ヶ月で12,000ウォン程度、ギガは使い放題でした。

留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費など)

寮費は光熱費込みで1学期(4ヶ月)750,400ウォン、現金一括払いでした。その他、食費や娯楽費は人にもよりますが、私は毎月約13〜14万円かかったと記憶しています。飲み会に参加することも何度かありましたが、1回約2〜3千円と日本よりは安かったです。私は寮にずっといるよりも、ルームメイトや大学の友達と出かけることが好きだったので、カフェに行ったり、買い物に行ったりもしており、生活費が結構かかったと感じています。

学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)

日本学科に「ゆい」というサークルがあり、そこでの行事にたくさん参加しました。そこには日本が好きな学生や日本語が上手な学生が多くいました。もちろん、日本人留学生も多数参加しており、韓国人だけではなく日本人の友達も作ることができました。ゆいの行事ではエバーランドというテーマパークに行ったり、泊まりがけの飲み会に参加したりしました。

留学中の学習の概要

日本語で、日本経済について討論する授業を受けたり、韓国語の授業や韓国史の授業なども受けたりしていました。授業で覚えた韓国語については、現地の友人にどういった状況で使うのか、またニュアンスがどういった感じなのかを質問して少しずつ学んでいました。さらに、若者が使うスラングなどについても現地の友人に教えてもらいながら、常時ケータイでメモを取っていました。

留学面での苦労・アドバイス等

海外で長期間生活するとなると体調管理にはいつも以上に気をつけなければなりません。私は風邪をひいてしまい、病院にかかりました。それ以外にも、なるべく早めに現地での自分なりのストレス発散法を見つけておくことをお勧めします。寮の部屋には個人の空間がないので、日本にいる時よりもストレスが非常に溜まりやすいです。

留学を振り返って

1学期、4ヶ月間という非常に短い間でしたが留学に行って本当に良かったと感じています。しかし、時間があまりにも短く、富山大学の卒業を半年伸ばして国民大学での留学期間を1年間にしていれば、と考えたことも数え切れないほどありました。また、現地で仲良くなった友人との別れがとても辛かったです。現地で親しくなった友人たちのおかげで毎日がとても充実していました。言語能力については、友達を作り、会話をたくさんしたことで、留学開始当初と比べ現在は自分でも成長を感じられる程になりました。

今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス

今回の留学を終えて、何事もやらずに後悔するよりもやって後悔する方が良いと実感しました。私自身、卒業のタイミングを考えて半年という留学期間を選択しましたが、卒業を遅らせてでも1年間留学する価値があると感じているので、少し後悔しています。しかし、もし留学に行ってなかったらその後悔がもっと大きかったと思います。なので、もし留学を少しでも考えているのであれば、迷わずに行くことを強くお勧めします。また、留学期間について悩んでいる場合は半年間ではなく、ぜひ1年間行ってみてください。個人的には、もし留学生活がどうしても自分と合わなければ帰国してもいいと考えています。もちろん、自分で設定した期間は守るべきではあるとは思います。しかし、実際に自分で経験してみないとわからないことは思ったよりもたくさんあります。「そういう時もあるだろう」と考えることも自分のメンタルを守るために必要なことだと思います。