経営法学科
学科長のあいさつ


現代は、立法によってより良い社会を築く時代です。経済活動を活発にしたり(規制緩和や公共事業の法政策)、企業経営を安定させたり(減税や法令遵守の法政策)、取引を公平・円滑にしたりします(契約保護や独占禁止の法政策)。日常生活でも、人権を守り、消費者・労働者を保護し、犯罪を防ぎます。一方で、経済発展や社会情勢の変化に対応して法も社会化していきます。商品の偽装表示や企業技術の流出、交流サイトやインターネット上のトラブルなど、未対応の問題が持ち上がってくるからです。
適切で迅速な被害救済をするためにも、立法や訴訟の必要性が高まっていますが、学生の皆さんも将来、社会人としてそのような問題に対処できる能力を身につけることが重要です。このため、経営法学科では、経済・経営・法律が相互に密接に関連している社会の仕組みを理解した上で、法の知識を総動員して、問題解決の道筋を導き出す法的思考力の涵養を目指しています。
法的思考力というと、なんだか難しいように思うかもしれません。ですが、要はいかにルールを守り、社会を安定させるかということにつきます。最近は、身近なところでも、製品の検査データの改ざんとか、完成車両の不正検査、顧客情報の流出、企業の不正会計処理など、ルール違反が目立ちます。こうしたことに対して、「これはいけない」とか「何かおかしい」といった感覚を身につけることが、重要な第一歩になるのです。
新入生のみなさんへ
経営法学科に入学された皆さん、おめでとうございます。心より歓迎いたします。大学生活の4年間は長いようで、すぐに過ぎてしまいます。4年後の進路をしっかり見据えて、気を抜くことなく目標に向かって突き進んでいただきたいと思います。
上記のように、経営法学科では、法というルールを学ぶことを基本にしています。こうしたルールは広くは社会規範と呼ばれ、社会や企業が安定して発展していくために、必要不可欠のものです。それは、大学の講義の受講やサークル活動でもまったく同じです。
つまり、経営法学科で学ぶことと円滑な社会生活・企業活動は関係が深いといえます。大学の4年間を通じて、ルールを守ることの意義や重要性を認識していっていただきたいと思います。それは、とりもなおさず、就職活動をする際や卒業後に社会人として活躍する際に、ひと味もふた味も違うメリットとして生きてくることと確信しています。
さあ、皆さんの前には無限の可能性が広がっています。大学生活を完全燃焼させようではありませんか。前途ある未来を目指して、がんばれ!
所属教員と担当授業科目
学科授業科目
経営法学科の学科授業科目は、授業日程・時間割の(学部)専門授業科目のページをご覧ください。