山崎竜弥講師(経営学科)が第36回電気通信普及財団賞を受賞
【教員の研究・社会貢献活動】2021年06月21日
経営学科の山崎竜弥講師が第36回電気通信普及財団賞のテレコム社会科学学生賞佳作を受賞しました.
受賞論文は,現在のICT(Information CommunicationTechnology)環境において,ICTベースの情報システムの開発と運用に関わるさまざまなタイプのICTプロフェッショナルに求められるプロフェッショナリズムのあり方について批判的に検討したものです.ソフトウェアエンジニアをはじめとするICTプロフェッショナルが置かれている就労環境が,ICTプロフェッショナルのプロフェッショナリズムの発露を阻害すること,また,FLOSS(Free/LibreOpen Source Software)やAIなどの情報システムへの導入が,ICTプロフェッショナルの自らの仕事に対する責任の所在を曖昧なものにして,ICTを基盤とする情報システムに依存する現代社会を「責任不在社会」にしつつあるという現実を本論文に於いて示しています.あわせて,バグの新たな意味の提案とコンピューティングにおける責任の復権のための方策もあわせて提示しています.
受賞論文「ICT プロフェッショナリズムの現代的課題:責任不在の情報社会における個人と組織」(日本情報経営学会誌 39 巻 4 号掲載)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsim/39/4/39_37/_article/-char/ja/