国際交流
留学報告書
経営学科4年 男子
留学先:マーレイ州立大学(2012年8月~2013年5月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
動機:自己の成長
2年生次に、交換留学を経験した先輩の話を聞いて留学に興味を持ちました。高校の時に全く挑戦や努力をしなかったため、大学では様々な事に挑戦し、成長しようと決めていました。留学を通じて、語学力を含め、成長出来るのではないかと思い、様々ある留学の形態の中でも、大学で専門分野を学べる交換留学をする事を2年生次の春休みに決意しました。
準備:TOEFLとJ-1ビザ
マーレイ州立大学に交換留学するためには決められたTOEFLのスコアを獲得する必要がありました。このテストは非常に難しいため、十分な対策が必要です。スコア獲得後は、会話能力に不安があったので、英会話の授業を受講しました。ビザに関しては、大阪のアメリカ大使館でJ-1ビザを申請しました。手続きには時間がかかるため、渡航直前に申請をすると、渡航前に間に合わない可能性もあります。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
様々な形態の寮やアパートがあるので一概に言えませんが、私の場合、キャンパス内にある寮を使用しました。2人部屋で、家賃は約4万円です。部屋には机とベッド、洗面台があり、各階、若しくは、各部屋にシャワー室兼トイレが付いています。また、寮内にはキッチン、ビリヤード台、テレビ、自動販売機が完備されており、寮によってはカフェもあります。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
気候: 冬はそれ程雪が積もりませんが、日本の気候と大差は無いと思います。
大学周辺の様子: 田舎であるため、落ち着いた雰囲気ですが、遊ぶ所は限られています。キャンパス内にはプールも備える大型のジム、バスケットボールやアメリカンフットーボールのスタジアムなどスポーツ設備が充実しており、アメリカ人のスポーツ好きな性格やスケールの大きさが伺えます。
交通機関: 田舎であるため、交通機関は発達していません。そのため、遠方への移動手段は、車、シャトルバスしか移動方法はありません。最寄りの空港もキャンパスから車で1時間30分ほどの所にあります。
食事: キャンパス内に二つの食堂、三つのカフェ、三つのコンビニがあります。多くの学生は、1学期ごとにミールプランを契約して、普段は学内で食べます。また、大学周辺には大型スーパーやレストラン等が充実いるので、学食に飽きた留学終盤は頻繁利用していました。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
寮費を4万円とすると、食費、娯楽費、雑費を含め約7万円から8万円位です。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
平日は友達とジムに行って体を鍛えていました。休日はパーティに参加して、友達と交友を深めていました。マーレイ州立大学の特徴は数多くのイベントが存在する事です。運動部の公式戦、留学生主催のバドミントン大会、All Campus Sing、Multi Cultural Night等数えきりません。また、アメリカ人の生徒だけでなく、留学生も主体に参加できる所が魅力です。富山大学では、決してあり得ない事です。長期休暇は友達と旅行に行きました。冬休みには中国人と韓国人の友達4人と1ヶ月間アメリカ一周の旅、春休みには6カ国の多国籍グループ13人で、ビーチに近いアパートを1週間借りて、寝食を共にしました。
留学中の学習の概要
マーケティングの授業を中心に受講しました。その他には、ライティングとプレゼンテーションの授業を受講しました。授業の特徴は、生徒が主体的に発言する事で授業が進行していきます。留学当初は、あまり積極的に発言出来ませんでした。しかし、授業を注意深く聞き、臆せず自分の意見を述べた事で徐々に授業に参加してく事が出来ました。また、小テストや課題が毎日に与えられたので、図書館に籠もり、夜の12時まで勉強していました。その甲斐あってか、以前に比べ、より積極的な性格になった事と帰国後のTOEICは留学前の705点から860点に上がりました。特にリスニングは375点から480点と大きく改善しました。
留学面での苦労・アドバイス等
語学面です。
TOEFLで合格点を獲得したため、英語は問題ないと思っていました。しかし、当初、アメリカ人と話していると、何を言っているか全く理解出来ませんでした。語学力が充実しているほど、積極性や行動範囲が増し、より留学が楽しめると思います。TOEFL終了後も実践的な英語の勉強を継続する事を強くお勧めします
留学を振り返って
国籍の違う人と協力して、もっと大きな事を成し遂げたかったと思います。私は富山大学陸上競技部に所属していたため、仲間と共に目標に向かって練習、努力を重ねる事を楽しく感じています。そのため、留学先でも陸上部に入部しようとしましたが、残念ながら、女子陸上部しか存在していませんでした。その代わり、All Campus Singという55年目を迎えた伝統ある大会に向けて、3ヶ月間練習し、11カ国の22人から構成される留学生チームで4位入賞を果たした事は一番の思い出です。文化も習慣も違う人達と協力する事は、困難を伴いましたが、良い経験だと感じています。留学中は勉強も重要ですが、それだけではなく、他人と協力して何かに挑戦する事も今後の人生にとって大きな経験になると考えています。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
私からのアドバイスは、「語学留学よりも交換留学がお勧めである事」と「留学の差別化の重要性」です。
交換留学の有利な点
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費用
交換留学では留学にかかる費用を抑えられます。交換留学生に対して、国や大学、多くの団体から返還不要の奨学金が給付されます。実際、私も国から月8万円の奨学金を給付されました。語学留学では、奨学金を得る事が出来ません。また、富山大学に納めている1年間の授業料で、実際にはその約3倍の授業料を払わなければいけない学校生活を送る事が出来ます。
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学業
交換留学は、単位互換性があります。現地で受講した授業の単位が富山大学の単位として認められます。また、交換留学は、語学留学の様に休学扱いにはならず、学年は進級します。
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就職
交換留学は、単位互換が可能であるため、企業側には現地でしっかりと勉強してきた事を伝えられるそうです。しかし、語学留学に関しては、企業によっては評価されない場合もあります。語学を勉強するだけであれば、国内でも出来るという考えの企業や1年間遊びに行ったと認識する企業もいると聞いています。また、CFNやマイナビの英語圏への留学生、交換留学生用の就職フェアにも参加できます。語学留学の場合は、CFNのほうには参加出来ません。
交換留学の有利な点
留学生活を勉強だけして、友達と遊んで何気なく過ごしていると周りの人と変色のない留学生活になってしまいます。先ほど述べたように、留学先でも勉強に加えて、何か挑戦する必要があると思います。私は、All Campus Singのほかに、自己の成長に繋がると思いニューヨークで2ヶ月間広告系のインターンシップに参加しました。それら挑戦を通じて、周りの学生と異なる経験をした事は、自分独自の経験であるため、今後の自分の人生の財産、強みになり、それが他の留学生との差別化に繋がると思います。また、その経験は就職活動の際に留学生活をアピール際にも必ず活かされると考えています。
TOEFLの試験は、時に大変かもしれませんが、「絶対に留学する」という強い意識を持って取り組めば、きっと合格点を獲得できるはずです。応援しているので頑張ってください。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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