国際交流
留学報告書
経済学部経済学科 3年 男子
留学先:江原大学(2017年9月~2018年2月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
留学の動機
大学入学時から漠然とした海外へのあこがれはあったものの、正直自分が留学するとは想像もしていませんでした。そんな僕の留学のきっかけは3年生になった時に始まった専門ゼミです。その初回の授業で交換留学制度があると知り、ここまで順調に単位を取得できていた僕は3年生の後期からは授業がほとんどなくなり自由な時間が増えると思い、このまま日本にいて今まで通りの生活を続けるよりも面白いと考え留学を決意しました。
留学の準備
ビザに関して記すと、日本に韓国大使館や領事館は主要都市ごとにあるので、自分の行きやすいところで申請をしたらいいと思います。僕は愛知県出身だったので名古屋にある韓国領事館へ行きました。必要書類などはネットで検索することもできますが、一度自分の行く大使館または領事館へ電話で確認してみるといいと思います。僕も何度か電話をしましたが、名古屋の場合は日本語も通じましたし、丁寧に対応してくれました。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
住居に関しては、基本的に大学内にある寮に住むことになります。寮にはいくつか種類がありますが、僕が住んでいたのは一番新しい2人一部屋の寮でした。シャワーやトイレも部屋に完備されてはいますがキッチンは無いです。部屋はオートロックになっていてカードキーがなければ入ることができないためセキュリティの面でもそんなに心配することはないと思います。他にもこの寮の設備としては、一階にコンビニ・食堂・洗濯室・ジム・宅配室。二階には休憩室・学習室・PCルームがあり、基本的には困らないと思います。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
韓国は日本から近いこともあってあまり気候に違いはないですが、大学のあるチュンチョン市は韓国でも北の方にあり、冬は-15度ぐらいまで冷え込むことがありますが、あまり雪は降りません。また富山は雨の日が多いですが、チュンチョン市は乾燥しているのか雨の降る日が少ないです。そのため冬の寒さ以外は生活しやすい環境だと思います。 大学周辺に関しては後門に店が集まっているため、外食に行く場合は後門に行くことが多かったです。 交通機関は日本と比べるとすべてが安い。週末はよくソウルに遊びに行ったが、電車なら片道300円ほどで行くことができる。また僕は使ったことがないが、一番便利なバスに乗っても片道500円ほどと聞いた。 食事に関してはやはり辛いものが多いため、辛いものが苦手な人は用心したほうが良いと思います。 お金の管理方法に関しては銀行口座の作り方がよくわからなかったことと、半年間ではあまり必要性を感じなかったため銀行口座は作らなかった。そのため支払いはほぼクレジットカードを使っていた。韓国は日本以上のカード社会のためクレジットカードだけでほぼ生活をすることができます。しかし友達と外食に行った時に割り勘など、現金が必要な場面が出てくるため現金も必要です。現金に関しては不足するたびに親に頼み、日本からプリペイドカードにお金を振り込んでもらいそれを使いATMから引き出していた。 携帯電話に関しては、Wi-Fiが寮や教室、飲食店などほぼすべての場所に設置されているのでキャリアと契約はしなかった。半年ほどの期間ならキャリアと契約をしなくてもWi-Fiだけでの生活でもあまり困ることはないと思います。留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費など)
寮費や寮の食堂を使用する場合は、大学側が負担してくれたのでほとんど掛かりませんでした。娯楽費は人によって差が出ると思いますが、日本で過ごすのとあまり変わらないと思います。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
週末には留学生向けのイベントが月に一回程度開催されていた。バスでのチュンチョン市内観光やソウルでの韓服体験やソウル観光など、また普段の週末は友達とよくソウルへ遊びに行っていた。
留学中の学習の概要
学期の期間中は(9月~12月中旬)経営学部の授業を受けていた。また春休みには韓国語の勉強をするため語学堂というところに通いました。
留学面での苦労・アドバイス等
留学面での苦労
留学で苦労した点はやはり、授業についていくことでした。授業は韓国語か英語のどちらかで行われるのですが、韓国語が全くできなかった僕は英語を選択するほかありませんでした。しかし英語も特に得意というわけではなかったため授業についていくのにとても苦労しました。言語レベルはできるだけ高めておくべきだと痛感しました。また食事も辛いものが多く辛いものが苦手な人は何度もお腹を壊すと思います。その他には寮で暮らす場合、必ずルームメイトがいますルームメイトと仲良く過ごすことができるかが重要なポイントとなると思います。ぜひたくさん話をして充実した生活を送っていただけたらと思います。
留学を振り返って
苦労したこともありましたが、留学に行ってよかったと思っています。韓国人の学生をはじめ、世界各国から来ていた同じ留学生たちは本当に勉強熱心な人が多く、そんな彼らと共に過ごしたことで刺激を受けることができました。また言葉の通じない僕のことを何とか理解してくれようとした韓国の人々の温かさも感じました。日韓関係はよくテレビで取り上げられており、行く前は少し心配をしていたのも事実でしたが実際の韓国の人たちはとても優しかったです。今まで韓国についてよく知りませんでしたが、実際に暮らしてみたことでとても身近な存在になるとともに、韓国がとても好きになりました。このような機会を与えてくれた双方の大学、この留学に関わっていただいたすべての人に感謝しています。本当にありがとうございました。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
まず留学といって多くの人が思い浮かべるのは、アメリカやオーストラリア、イギリスなどの英語圏の国々だと思う。K-popや韓流ドラマが好きな人、韓国語を勉強したいと思っているような人でなければ韓国は留学先の候補には入らないと思います。しかし江原大学は英語の勉強をしたい人にもお勧めできる大学だと僕は思っています。理由として、英語の授業がとても充実していることに加え、海外からの留学生が非常に多く英語を話したければ話すことができる環境があります。またこの大学の学生たちは英語が上手な学生が多く英語で行われる授業の履修者も一定数います。もちろん街中は韓国語であるため四六時中英語に触れるというのは無理ですが、費用を理由に留学をあきらめてしまうような方には非常におすすめです。富山大学には交換留学制度という身近に留学できるような制度があるためぜひ多くの方に活用して欲しいと思います。そして留学を決めたらとにかく留学後に少しでも自分のためになるようにまずは語学の勉強をしてください。また余裕があれば日本について調べておくと外国人と話すときに興味を持ってもらえると思います。最後に富山大学の学生がこの制度を利用し一人でも多く江原大学に交換留学生として行ってくれたらうれしいです。そして富山大学と江原大学の関係がこれからもずっと続いていくことを願います。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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