国際交流
留学報告書
経済学部経営法学科3年 女子
留学先:江原大学校(大韓民国)(2015年8月~2016年2月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
もともと入学当時に留学などは全く考えていませんでした。その時のゼミの担当の先生に交換留学制度があるということを聞いたことと、1年生の時に受講していた第2外国語が韓国語だったということもあって、韓国への留学に興味をもちました。寮のお金を学校側が支払ってくれるという点も、経済的に安心だと思ったので、最終的に留学を決めました。
語学学習に関しては、2年生の後期に人文学部の朝鮮語関係の授業を、2コマ受講しました。ただ、わたしが1年生の時に受けていた第2外国語の授業よりもレベルが高かった(人文学部の専門授業でした)ので、ついていくのが結構大変だった記憶があります。
ビザについては、わたしは富山出身だったので、新潟に取りに行きました(富山は新潟の韓国領事館の管轄でした)。必要書類も何もかも分からなかったので、人文学部の授業でお世話になった朝鮮語専門の先生に連絡し、詳しいことを教えていただきました。取りに行くにも様々な注意事項があったので、詳しく調べてから行くことをおすすめします。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
留学中は、学校の敷地内にある寮で生活していました。寮は、学期や長期休暇が終わる度に引っ越しするというシステムでした。最初の寮は、4人一部屋でシャワー、トイレは兼用というところでした。こちらは兼用ということもあり、シャワー室とトイレの清掃は職員の方がしてくれました。後半に滞在していた寮は、2人一部屋でシャワー、トイレが室内にあるタイプの寮でした。こちらは室内にシャワー室があるので、清掃は自分たちでやっていました。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
行ったのは8月末だったのでまだ残暑でかなり暑かったですが、9月末にもなると、朝夕に冷え込むことが多かったです。江原道は韓国でも北の方なので、11月にもなるとすでに日中もかなり寒かったです。ただ、寒かったわりには降水量が少ないのか、雨や雪が富山に比べてあまり降らなかったという印象と、空気が乾燥しているなという印象が強かったです。
大学周辺は、正門よりも後門のほうが飲食店や化粧品店、カラオケなどの娯楽がとても多かったです。友達と食べに行ったり、遊びに行ったりするのもほとんどが後門でした。夜からやっている飲食店も結構あった印象があります。
交通手段については、近場であれば、主にタクシーを使いました。初乗り運賃が日本よりもかなり安く、利用しやすかったです(日本円で約300円くらいからでした)。ソウルや少し離れた方面に行くには地下鉄を使いました。江原大学校がある春川市からソウルまでは高速鉄道という特急に似た列車が走っているのですが、乗り方が分からなかったのとのんびり電車に乗っているのが好きだったので、使いませんでした。
食事は、やはり辛い物が多かったです。慣れるまでは少し大変でした。それ以外は日本のものと味が似ているので、あまり苦労はしませんでした。
お金は、現地で銀行の口座を作って管理していました。ただ、銀行の口座を作るのに外国人登録証が必要で、書類を提出してから登録証が出来上がるまで1か月くらいかかるので、その間はスーツケースにいれてしっかり鍵をかけていました。わたしはなかったですが、お金を盗まれることもあるようなので、自分でしっかり管理する癖をつけるといいと思います。
携帯電話は、日本から持って行ったものをWi-Fiを使って利用していました。韓国での電話番号がないと通話ができないのですが、わたしは特に通話することもなかったので困りませんでした。Wi-Fiも学校内や寮内に飛んでいたので便利でした。Wi-Fiでラインも使えたので、親と連絡をとるのにも不都合はなかったです。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
寮費は、学校側が支払ってくださったので、全くかかりませんでした。食費についても、食堂のお金は学校側が払ってくださいました。友達と外食するときや、コンビニでお菓子などを買うとき以外ほとんど食費はかかりませんでした。娯楽費については、わたしは観光地をまわったくらいだけなので、あまり使いませんでした。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
学科の授業以外では、長期休暇には語学堂に通いました。自分の語学力のレベルで授業を受けることができたし、文化授業という遠足のようなものもあって、楽しかったです。語学堂で一番友達をつくれたなと思います。
留学中の学習の概要
9月から12月半ばまでは、経営大学で学科の授業を受講しました。できるだけ幅広く授業を受けたいと思い、一般教養の授業や韓国語についての授業も少し受講しました。12月半ばで大学の授業が終わった後は、自分の語学力を少しでも高めたいと思い、江原大学校内の語学堂に通いました。
留学面での苦労・アドバイス等
ふわふわとした気持ちで留学を決めたところがあったので、準備がとても足りず(語学面でも生活面でも)、結構早い段階で気持ちが折れました。特に、言葉が通じないということを甘く見過ぎていました。言葉が通じない、意思の疎通がはかれないということがかなり苦しかったです。絶対に目標をもって留学しろとは言いませんが、外国に行くという覚悟はもったほうがいいと思います(メンタルが弱い人は特に)。語学はどれだけやってもマイナスにはならないので、やれるだけやっていった方がいいです。
留学を振り返って
正直、他の留学に行った人よりも、行く前も留学中もモチベーションは低かったと思います。それでも、留学に行かなければできなかった友達もできたし、行かなければ感じることのなかったことを知ることができました。特に、今までどれだけ家族に支えられていたかもよくわかりました。当たり前だったことが当たり前ではないのだなと知ることができただけでも大きな経験になり、それだけでも行ってよかったなと思います。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
留学をすると決めたら、早め早めに行動することをおすすめします。準備も語学学習も早めにやって損はないです。特に語学は、上にも書いたように、やればやるだけプラスになり、留学した時に自分を助けてくれます。最後は思いっきり一歩踏み出してみることだと思います。不安があってもとりあえずやってみる、ということが大事だと思います。思いっきりやれば、きっと留学を良いものにできると思います。がんばってください。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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