国際交流
留学報告書
経済学部経済学科4年 男子
留学先:マーレイ州立大学(2014年8月~2015年5月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
動機
留学は小さいころから英語への関心があり、小学生や中学生のころにもサイパンやオーストラリアにも短期間の語学研修にも参加していました。大学生になったらいつか一年間という長期間で行ってみたいと思っていました。今回富山大学と姉妹校であるマーレイ州立大学に行くことにしました。友人はカナダや色々なところに留学に行っているのを聞いていましたが、安全性を重視して富山大学に連絡を取りやすいマーレイ州立大学に決めました。
ビザに関して
ビザの発行は2か月先からとっておくべきです。発行には1か月程度をみておくといいと思います。発行には領事館に行かなくてはいけません。僕は大阪領事館で発行しました。軽い日本語での質疑応答で終わりました。よく提出書類を確認して漏れのないようにしなければビザの発行が遅れる場合があります。
航空券に関して
色々な会社を比べるといいと思います。僕は往復券のほうが安かったので往復で取りました。少し高かったのですが安全性を重視して大手の航空会社で予約しました。アメリカに入国する際に入国審査があり、僕のときは2時間半ほどかかったので、アメリカ内で乗り継ぎが必要あるときはアメリカの到着時刻と次の出発時刻を4~5時間あけるといいと思います。
語学に関して
重点的に単語量を増やしておくといいと思います。文法も大事ですがコミュニケーションをするうえで単語を知っていると会話がスムーズにできると個人的に思います。英語の勉強はどの勉強をしても連動しているので何をやってもいいと思います。例えばリーディングスピードが上がればリスニング力も上がります。それはアメリカに行って実感しました。
留学生活について
住居に関して
6~7個の寮がありました。寮によって値段も設備も違います。僕のいた寮はFranklinという寮でした。二人一組でルームメイトと一緒です。ただし隣の部屋の二人つまり計四人でトイレとシャワールームを使うという形でした。値段は3か月で18万(1700ドル)ほどでした。寮によってはシャワールームが一か所に何個もある、二人一組でシャワールームを使うこともできます。どの寮にも共通してあるのが洗濯機、乾燥機、ビリヤードの台、キッチンです。Wi-Fiもとおっているので日本から持ってきた携帯やパソコンを部屋で使うこともできます。自分の希望でどの寮、どの国の人と同じになりたいかを選択できますが、希望通りになるとは限りません。タンスはありませんが戸棚があるので収納スペースは十分だと思われます。僕の住んでいた部屋には冷蔵庫がついていなかったので友達から買っておいていました。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
・気候に関して
気候は富山県と同じくらいの気温です。夏は乾燥していますが心地よく過ごせます。冬は雪も降りますが富山県に比べると積雪は少ないです。もしアメリカを旅行したいと考えているのであればダウンジャケットなどは必須です。積雪により学校が閉鎖になったこともありました。ただ、その積雪は富山に比べれば少ないものでした。
・大学周辺の様子
キャンパスは広く端から端まで歩いて30分ほどかかります。徒歩で20分ほどのところにWalmartというスーパーマーケットがあります。基本的に食料や日用品はここで揃えていました。周辺には飲食店もありますが基本徒歩ではなかなか遠くまではいけないので車を持つ友達を見つけるのがよいと思います。
・食事
大学構内には学食があるので頻繁にそこを利用していました。富山大学のミールチャージのように先払いしたカードを使っていました。朝、昼、夜で値段は違いますが終日バイキング形式なので満足できました。(4~8ドル)平日の営業時間は朝の7時~23時までやっています。特別な日にはスペシャルディナーもありました。そのほかにもスターバックスやカフェもあり、昼食は毎日そこを利用していました。スターバックスは日本に比べるととても安く勉強のお供としてコーヒーをよく購入していました。タクシーや外食などの際には日本に馴染みのないチップを支払わなくてはいけません。これは支払いの2割ほどと覚えておくとよいと思います。
・お金の管理方法
アメリカのBB&Tという銀行で口座を開設し、デポジットカードを作成しました。授業料の支払いなどはこのカードを使いネット上で支払っていました。最初に作成するときはいくらかの入金は必要なのですがその時は20ドルしか入金せずに、後日日本にいる家族に海外送金してもらいました。メガバンクなら数日で完了しますが、地方銀行なら1週間はかかります。もう1枚クレジットカードを日本から持ってきていたのでこの二枚で基本的にやりくりしていました。会計のほとんどは値段にかかわらずカード支払いがほとんどです。ただ、洗濯するときに現金が必要となるので海外で現金を引き落とせるクレジットカードを作ることをお勧めします。
・携帯電話やパソコン
大学の施設内全てにWi-Fiがあったので携帯電話を機内モードに設定しWi-Fiだけを拾うようにするだけで外以外ならどこでも使えました。アウトレットや飲食店にもWi-Fiがあり日本から持ってきた携帯電話で十分でした。他の友人はアメリカでSIMカードを購入することで外でも電話、LINEできるようにしていました。またある友人は、通話機能だけを持つプリペイド式のガラパゴス携帯を購入し、アメリカでできた友達との連絡手段に使っていました。僕はFacebookのメッセンジャーというものを活用していましたが十分でした。ただ空港での待ち時間などネットにつながらないので空港での暇つぶしなどはできませんでした。もし、旅行すると考えているのであれば旅先での連絡手段の確保は絶対だと思います。道に迷ったときや友達とはぐれた時など様々な場面で必要になってくるからです。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
寮費は上記でも述べたように、3か月で約18万(1700ドル)ほどでした。寮によって値段は違います。食費に関して、僕は食べる量が多いほうなので、夜は大学構内のバイキングを7.5ドルで利用していました。昼はカフェでハンバーガーとフライドポテトとサラダで6ドルでした。朝はスーパーで買ってきたシリアルを食べていました。娯楽費は周りに遊ぶところがほとんどなかったので旅行に行くときにしか使いませんでした。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
学習以外は大学内にあるジムでトレーニングやバスケットボールやスカッシュなどスポーツに時間を充てていました。特に水泳が個人的にはよかったです。機材が豊富なため飽きがなく有意義な時間を過ごせました。
冬には1か月の長期休暇があり、僕はレンタカーを借りてシカゴに友人と行きました。長期休暇はほとんど寮が閉まるので実家や旅行する人がほとんどです。旅行中はアパートを借りて共同生活して過ごしました。サイバーマンディやブラックフライディなど商品が平均して半額以上になるという日があったのでたくさん買いました。春には一週間ほどの休みもあります。
留学中の学習の概要
水曜日を除き、月曜日から金曜日まで8時30分から16時まで授業がありました。語学留学ということだったので、授業の内容は日本で行うグラマーやリスニングなどの授業もあり、プレゼンテーションや英語でレポートを書くなどという授業もありました。15人から20人での授業でした。一期間ごとにクラス替えはありますがほとんど同じメンバーでクラスの雰囲気も楽しいものでした。先生たちはアメリカをはじめ色々な国籍の人もいらっしゃいました。日本語専攻の学生のために日本人の先生はいらっしゃいました。
留学面での苦労・アドバイス等
寮で25セントを使って洗濯機を使用するので25セントをたくさん用意しておくとよいと思います。また、田舎は方言が強いのでリスニングになれるまで大変でした。飛行機は天候によって欠航や遅れることが多いので、電光掲示板を注意深く確認しておくべきだと思います。旅行中は、財布を盗られることを注意して何個かに分けていましたし、I-20は身分証明として常備していました。やはり携帯電話は外でも使えるようにSIMカードを留学先で買うなどして、外で使える携帯を一台持っておくととても便利です。また、高額の支払いに備えてクレジットカードの上限を高めに設定しておくとよいと思います。上記にも述べましたが、キャッシングできるカードは必須だと感じました。
留学を振り返って
やはり一番苦労したのはリスニングです。方言もあり、なかなか聞き取れることもできませんでした。しかしすべては慣れだと感じました。英語の会話能力に関しては、最初はほんとに通じるのかという不安や、この文法で合っているのかを敏感に感じなかなか会話をすることができなかったのですが、ルームメイトとの会話やクラスルームでの会話によって徐々に話すようになっていました。また、留学を通して普段の生活では会うことができない友人と出会うことができ、それが僕の一番の財産です。留学に行く前は国際情勢に関して自分には関係のないことと考えることが多かったのですが、留学から帰ってきてテレビで外国のニュースを見るたびに、留学で出会った友人のことを思いだし、その人の国ではこんなことが起こっているのかと思いより身近に感じ、考えるようになりました。また様々な文化を感じ自分が住んでいる世界は狭いのだなと感じました。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
一番に言えることは、留学は本当に楽しいものです。本当に多種多様な経験ができます。しかしすべては自分の行動力で変わってきます。自分が積極的に参加できるイベントやアクティビティにできるだけ参加してください。また、マーレイ州立大学に留学に来る日本人は少ないので、留学に行ったのに結局日本語でずっと話してしまうということは少ないと感じます。最後に上記で項目ごとに注意すべきことは述べさせていただいたので、是非参考にしていただければ幸いです。これから留学をされる皆さん、留学を楽しんできてもらえればと思います。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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