国際交流
留学報告書
経済学科4年 女子
留学先:マーレイ州立大学(2013年8月~2014年5月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
大学に入って留学するというのは、私が大学に入ったらこれだけは必ずすると決めていたことであり、昔からの私の夢でした。また、私にとっての得意科目は英語しかなかったので、得意分野を本格的に磨きたいという思いもあり、アメリカに留学しようと考えました。
留学の準備に関しては、マーレイに留学するためにはTOEFL71以上もしくはIELTS5.5以上と、基準値以上に点数を取ることが必要だったので、その試験で点数をとるために大学1年の後期から勉強を始めました。ビザについては、5月に留学することが正式に決まったあと、6月下旬にビザ申請の面接の予約をし、8月にビザを取得しました。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
マーレイ大学には寮が9つあり、各寮によって部屋の人数や、設備が違います。どの寮も主に1人部屋と2人部屋ですが、中には4人部屋がある寮もあります。各部屋には、トイレ、シャワーがついており、フロアごとにランドリールームがあります。キッチンは寮に1つしかありませんでした。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
マーレイの気候は富山とほとんど同じです。ただ、冬の気候は比較的乾燥しており、ハンドクリームやリップなどが必需品でした。私の留学した年はちょうど異常気象だったのもあって、冬はとても寒く、最高気温がマイナス、最低気温がー10℃という日もありました。立地条件はというと、マーレイはどちらかというと田舎な町です。大学周辺にはお店が少なく、大きなウォルマートと食事処が6軒程あるという環境でした。
交通機関については、アメリカは州を移動するには主に飛行機を使います。だから、大都市へ移動したいときは、最寄りの空港であるナッシュビル空港まで行かなくてはいけません。大学から空港までは、車で約3時間かかり、しかも空港までの交通手段はタクシーしかありませんでした。タクシー代は空港までおよそ片道1万7500円ととても高かったので、タクシーに乗るときは、同じ時間に移動する友達とタクシーをシェアしたりしました。車を持っている友達がいる人は、その友達に頼んで、空港まで乗せていってもらってました。
食事は、たいていウィンズローという学食で食べます。現地についてから、ミールプランという食事プランを選択し、学食で使うお金をチャージして、学食で使いました。お金の管理については、現地で銀行口座を作り、その銀行に預けていました。携帯電話は、日本から持っていった携帯電話と、アメリカで買ったプリペイド式の携帯電話の両方を使いました。日本の携帯はWifiを使ってメールを送ったりWebで検索をしたりする用で、アメリカの携帯はアメリカ国内での電話用です。(1月3000円ほどのプリペイドカードを使っていました)
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
1セメスターで寮費20万円(1月およそ5万)、食費5~7万円でした。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
大学には大きなジムがあり、ジムでたくさんの学生が運動をしていました。また、図書館は多くの学生が集まる場所なので、勉強するだけでなく、会話をするために図書館へ行くこともありました。週末は、近くのお店で友達とショッピングをしたり、寮のキッチンで日本食を料理したりしました。長期休暇になると、フロリダや、ニューヨーク、グランドキャニオンなどいろいろなところに旅行しました。
留学中の学習の概要
マーレイ大学では、専門である経済学の授業はもちろん、経済学部以外の学部の授業も履修できます。私は、経済学以外に、コミュニケーション学のプレゼン、美術の2Dデザイン、マネジメントの起業論などの授業を受けました。起業論では、グループで1つの会社を起業するための計画書を作りました。アメリカの生徒と共にグループで活動をしたので、意思疎通するのが困難なこともありましたが、いい経験となりました。
留学面での苦労・アドバイス等
私が留学で一番大切だと感じたのが、リスニング能力です。私は、留学前からリスニングに苦手意識があったのですが、克服する努力をしないままアメリカへ行きました。始めは、現地についたらリスニングはなんとかなるだろうと思っていたのですが、実際行って3カ月ほどは英語が全く聞くことができませんでした。しかし、アメリカで生活する時間が増えていくにつれ、耳が慣れ始め、次第に聞くことができるようになりました。とはいっても、私は留学の半分ほどの時間を英語が聞けないままで過ごしてしまったので、留学前からもっとリスニング能力を鍛えておけばよかったと後悔しています。
留学を振り返って
留学では、授業のテストに向けて一緒に勉強した、一種の「戦友」みたいな友達から、授業が終わったら一緒に帰る友達、ふと道ですれ違ったら挨拶してくれる名前も知らないアメリカ人など、いろいろな出会いをし、たくさんの思い出ができました。
しかし同時に、留学で味わったのは、全ていいことばかりではありませんでした。授業で英語がうまく話せなくて悔しい思いをしたことや、英語を話したくなくて部屋に閉じこもったこともありました。また、異国の地で外国人として生きるということは、時には小さな偏見を持った目で見る人がいるということ。店員さんの明らかにアメリカ人とは違う私たちへの対応の仕方や、道行く意地悪そうなおじいさんが私たちに向ける冷やかな視線を感じたことがあり、少し衝撃を受けました。こういった日本で暮らしていては決して味わうことができない経験を通じ、いろいろなことを考えさせられ、今は日本で暮らすことができる幸せを感じています。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
留学は、大きく自分の視野を変えてくれるものです。英語学習に意欲のある人はもちろんのこと、これから何をやりたいか迷っている人、どんな職に就きたいか分からない人、そういった人に、ぜひ留学にチャレンジしてもらいたいです。私も実際、留学で日本人以外の人と出会って、この世界にはまだまだ出会ったことのない人達がいる、また知らないことがあるということを知りました。留学は、日本だけでなく、世界に広く目を向けるいいチャンスとなるので、留学を考えている人は、ぜひ留学してほしいです!あきらめずに頑張ってください!
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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