国際交流
留学報告書
経済学部経済学科4年 男子
留学先:大連理工大学(2015年9月~2016年7月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
留学の動機
第二外国語で中国語を選択しており、中国語を勉強していくうちに留学に興味を持ったため留学することにした。留学前には、第二外国語で中国語を二年間勉強しており、3年の前期には人文学部の中国語の授業を受講した。留学前にはHSK5級を取得した。
もともとは半年間の留学の予定であったが、もっと中国語を向上させたいと思い、留学をさらに半年間延長することにした。
留学の準備
最初の半年と延長した半年のビザは、ともに日本で旅行会社を通じて取得した。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
大学の寮は1人部屋と2人部屋があり、私は2人部屋に住んでいた。ルームメイトは韓国人であり、中国語でコミュニケーションをとっていた。
寮には共用のキッチンと洗濯機がある。また、各部屋にはシャワーとトイレ、ベッド、机、クローゼットがある。部屋の中に“暖気”という暖房があるので冬は寒くはないが、夏はクーラー等がないので少し暑い。インターネットは一月20元で使い放題である。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
・気候
冬は-10度になることもしばしばあり、最も寒い時では-19度となった。ただ、雪はあまり降らない。冬場はかなり乾燥するため、乾燥に弱い人はしっかりと対策をしていくべきである。夏は最高でも30度くらいなので日本と比べて比較的過ごしやすい。雨は一年間を通してあまり降らなかったが、ひとたび雨が降ると結構ひどくなることが多かった。
・大学周辺の様子
大学周辺には、日用品を売っているスーパーが多くあり、こだわりのあるもの以外はほぼ現地でそろえることができる。また、ユニクロなどの入った大型ショッピングセンターも大学の近くにある。
・交通機関
移動には基本的にバスを利用していた。大学周辺にはバス停が多くあり、バスの運賃は1元か2元なため安く移動することができる。またタクシーも初乗り10元で利用できるため、急いでいる時などには便利である。
・お金の管理方法
お金の管理にはトラベルプリペイドカードを利用し、現地のATMでお金をおろしていた。ただ、現地の銀行で口座を作ることもできる。
・携帯電話
携帯電話については、私は現地で携帯電話とSIMカードを購入したが、多くの人は日本で使っていた携帯に中国のSIMカードを購入して挿入し使っていた。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
寮費は2人部屋では一月600元であった。寮費は入寮する際にまとめて払うことになる。水道代や電気代は寮費の中に含まれており、使い放題である。
食事は主に学校近くのお店か学校の食堂で食べており、1食10~15元ほどで済ませることができる。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
大学にはサークルがあり、留学生も参加できるものがある。10月には留学生による文化祭があり、さまざまな国の留学生が自国の料理などを作って販売している。
春学期(3~7月)はまとまった休みが何回かあるため、北京、上海、西安などを旅行した。
留学中の学習の概要
授業の内容としては、総合、会話、聴解、読解、作文、中国文化があった。週に二回午後の授業があったが、それ以外は午前のみの授業であった。宿題は割と多い。普段の授業のほかに選択授業があり、HSK対策の授業や太極拳、武術、伝統舞踊などの中国文化に関する授業などがあった。
理工大学と大学周辺の多くの大学には日本語学科があり、それらの大学の学生と相互学習をすることもあった。また、授業のほかに学校とは関係のない中国語の塾に通う人やお金を払って中国人の学生に個人レッスンを受けている人もいた。
留学面での苦労・アドバイス等
留学面での苦労
日本で中国語をある程度勉強したつもりだったが、初めの方は相手の話している中国語がほとんど理解できずに苦労した。ただ、授業に出続けていればある程度聞けるようになるため、慣れるまでは我慢が必要である。
何の前触れもなく寮の水道が断水することがあった。自分たちでは直しようがないので、直るまで我慢するしかなかった。
留学を振り返って
留学してある程度時間がたつと相手の話していることが大分理解できるようになり、自分の話したいこともだいぶ表現できるようになった。それによって、中国人だけではなくさまざまな国の人と仲良くなることができた。また、留学中は日本人留学生によるボランティア団体に所属しており、そこでの活動を通して様々な経験をすることができた。
留学を当初の予定であった半年から一年に延ばして本当に良かったと思っている。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
留学前は様々な点で不安がいっぱいだった。だが実際に留学してみると、多くの人に出会うことができ、多くの経験ができ、それによって楽しく充実した留学生活を送ることができた。また、留学前よりも中国という国をよく知ることができたと思う。
留学したいという気持ちが少しでもある場合は、ぜひ思い切ってするべきだと思う。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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