国際交流
留学報告書
経済学部経済学科4年 男子
留学先:チュラロンコーン大学(2015年8月~2016年4月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
留学の動機
私の留学の目的は、タイ・ASEAN経済についての専門知識を身につけ、当事国視点でASEAN諸国について考える能力を身につけること。そして、日々のレベルの高い多国籍な環境の授業の中で、グローバル社会で必要とされる能力を鍛えることでした。
留学の準備
ビザについては、東京のタイ大使館においてシングルビザを申請しました。(滞在が一年以上でない場合、日本ではマルチプルビザ申請ができないため。)費用は9,000円でした。 語学については、英会話教室に通うなどして英語力を鍛えていました。また、タイ語も富山国際大学のエクステンションクラスに通いながら勉強をしていました。(私以外の日本人留学生は各大学でタイ語の授業受講が可能でした。富山大学でもタイ語講座が開講されることを願います。)
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
大学の留学生寮(CU Ihouse)に下宿をしておりました。私は、25平米ほどの2人用の部屋に1人で住んでいました。(2人用の部屋しか提供されませんでした。)
寮の1階にはセブンイレブンやカフェがあり、5階には洗濯機、乾燥機の部屋、勉強やグループワークをするための部屋があります。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
・気候
タイは熱帯に位置しており、年間を通じて気温は高いです。季節は乾季、雨季、暑気の3つに分けられます。バンコクにおいては一年の平均最高気温が30度を超えます。
・大学周辺の様子
大学はバンコク都心に位置しております。大学周辺には多くの商業施設やオフィスなどがあり、毎日とても混雑しています。2015年8月には大学横の商業施設で爆弾テロがおこりました。
・交通機関
地下鉄やスカイトレインなどの駅が大学の近くにあります。無料シャトルバスも大学から頻繁に出ており、交通機関はかなり整っています。寮から大学まではシャトルバスで片道10分ほどでした。
・食事
食事は主に大学の食堂か、寮の横の屋台または商業施設でとっていました。周辺には日本食レストランも多くあるため、時々日本食を食べに行ったりもしていました。タイ料理は基本的に辛く、香辛料も多いので、慣れるのには時間がかかりました。
・お金の管理方法
月に7万円、大学からの奨学金を受給していました。両親にお願いして、日本の口座からタイの口座に送金してもらっていました。タイの口座は留学一か月後くらいでチュラロンコーン大学の学生証と共にもらえるので、特に自分で作る必要はありませんでした。学生証でATMから現金の引き出しができます。
・携帯電話
日本の携帯電話のSIMロック解除をして行かなかったので、2,000バーツほどで携帯端末を買い、タイ用のSIMカードを取り付けて使用していました。一か月の料金は300~400バーツほどでした。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
寮費:11,000バーツ+水、光熱費(だいたい500バーツ)
食費:20,000円ほど
娯楽費、交際費:10,000円~20,000円ほど
生活費は一か月で合計7~8万円くらいでした。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
タイボクシングやフットサルなどの課外活動に時々取り組んでいました。スタジアムや、スポーツコンプレックス(ジム、プール、道場、ボクシング場、バスケットボールコート等が一つの建物に入っている)などがあり頻繁に利用していました。学生は無料で利用可能です。
留学中の学習の概要
私の所属していたEBAの授業は全て英語で行われていました。授業では主に開発経済学系の授業を受講しておりました。具体的には開発経済学、仏教経済学、タイ経済学、都市経済学、中国経済、農業経済学、資源経済学を受講しました。タイのことを経済学の観点から知るためには、開発経済学の知識が必要不可欠であり、開発経済学の知識を身につけたことにより、タイの過去、現在、そして未来の姿を考えることができました。また、これらの授業を通して、タイの歴史、成り立ちについて、経済学の観点から深く知ることができました。そして、タイ人の思想(仏教)と経済活動には親密な関係があり、「足るを知る経済」のように政策にもその思想が表れていることを知りました。
留学面での苦労・アドバイス等
留学面での苦労
食事や気候に慣れるのに苦労しました。滞在一か月が立ったころに、ストレスのために汗にアレルギー反応を起こして蕁麻疹がでるようになってしまい、外出する際は苦労しました。病院を利用したのですが、事前に保険に入っていたので、無料で診察をしてもらえました。バンコクの病院は日本語を使えるところが多いので安心です。
授業について
チュラロンコーン大学の授業レベルはかなり高いです。日本人は私も含め、授業について行くのがやっとの状態でした。英語のレベルアップはもちろんのこと、あらかじめ留学先で受講したい授業についての学習を日本にいるうちに進めていくことをお勧めします。
タイ語について
授業と友人との会話以外の日常会話においては、タイ語を使う必要があります。そのため、タイ語も日本にいる間にある程度身につけていく方が良いと思います。
留学を振り返って
チュラロンコーン大学には様々な国からの多くの学生が留学をしており、色々な国籍の学生と交流することができました。タイ人学生や留学生たちと一緒にタイ周辺国へのバックパック旅行に出かけたりもしました。お互いの価値観の違いから喧嘩になることもしばしばありましたが、多くの時間を共有することでお互いを深く理解することができました。
また、授業もハイレベルでエッセイ課題等も多かったため、知識を蓄えるだけでなく、思考の閾値を上げることもできたと思います。
この留学により私の価値観や考え方は大きく変わりました。留学を通して今後の人生について深く考えることができ、この留学は今後の人生の方向性を決定づける大きな意味を持った経験となったと考えています。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
私にとって留学は今後の人生において大きな糧になるような経験であったと感じております。留学した先には自分の視野、可能性を広げるような様々な経験が待っていると思いますので、皆さんにもぜひ積極的に留学に挑戦していただきたいです。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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