国際交流
留学報告書
経済学部経済学科3年 女子
留学先:山東大学(2014年9月~2015年8月)
留学の動機と準備(語学、ビザなど)
私は中国生まれ日本育ちで両親とは家庭で中国語を話していましたが、中国の教育を受けたこともないので中国語を学ぶという目標と将来自分がどのような仕事をするかという考えるための材料としても中国留学を選択しました。そのために語学は今まで以上に中国のニュースに注目し専門的な単語を身に着けようと留学前から準備をしていました。
ビザについては私は中国籍であったので特に準備はしませんでした。
留学生活について
住居(寮やアパートの設備)
山東大学では交換留学生、研究生さらに私費留学生といろんな形でいろんな国から留学生が集まっています。住居は留学生寮があり私も留学生寮に案内されました。寮は二人部屋と一人部屋に大きく分かれており部屋の大きさにより一日当たりの宿泊料金が変わっていきます。私は最初の半年は台湾の子と二人部屋でともに生活し後半は一人部屋に移りました。ちょうど私がついたときには改装が終わったばかりだったので匂いが少し気になりましたが、キッチン・洗濯機は共用でスペースも広く衛生面は比較的きれいでした。唯一二人部屋の時はベッドが二つ入ってぎりぎりの状態だったので勉強やパソコンを見るときはずっとベッドの上で過ごすしかなくとても大変でした。一人部屋に移った後はスペースがとても広く設備も整っており生活に困ることはありませんでした。
生活環境(気候、大学周辺の様子、交通機関、食事、お金の管理方法、携帯電話など)
山東は気候は富山とくらべて少し乾燥していますが、夏は暑く冬は寒いと気温の差がとても激しかったです。大学周辺にはデパートや銀行などそろっており生活に必要なものはそろえることができます。交通機関はバスがあり五駅ほど先には大きなデパート街があり休日はよく買い物に行っていました。食事は大学内の食堂か自炊また大学周辺の飲食店で済ますという方法がありました。食堂は5元から15元ほどで種類もとても豊富でした。夜には大学北門すぐに夜市が行われており各地のグルメの出店が並んでおりにぎわっていました。お金の管理方法について、私はほとんど銀行に預けていました。銀行は大学内にもひとつ大学を出てすぐのところにもあり便利でした。寮自体も留学生カードがある人に限り入ることができ警備員も常にいますので安全だったと思います。携帯電話はスマートフォンに中国の電話チップを挿入することで利用することができ大学内では学生向けキャンペーンが行われておりスムーズに購入することができました。
留学時の毎月の生活費(寮費、食費、娯楽費などの概算)
生活費については私は奨学金をいただいていたので寮代と食費はカバーされました。ほか娯楽費もそんなにかからなかったので苦労はしませんでした。
学習、研究以外の活動(スポーツ、文化活動、週末や長期休暇の過ごし方など)
学習、研究以外では広東語クラブに参加して一緒に広東料理を作ったりしました。ほかに休みの日は旅行をたくさんしました。一番思い出深かったのが年越しの時に山東の泰安というところにある泰山という山を夜11時から日本人の留学生と一緒に上り日の出を見たことでした。朝の5時に頂上についてとても寒かったのですが泰山で日の出を見ることはめったになくそれを新年の日の出としてみることができとても幸せでした。
留学中の学習の概要
留学中、私は語学クラスは取らず中国の学生と一緒に専門である国際貿易を主に勉強しました。聞き取ることは楽でしたが一番難しかったのが書く力で中国の学生にたくさん質問をして勉強していました。また中国は発表やレポートを課すことがとても多く選択教科も多かったので常に忙しかったです。しかしそのおかげで中国語が前よりも上達し同じ専門を学んでいる学生とも仲良くなることができとても充実した一年になりました。
留学面での苦労・アドバイス等
留学で苦労したことはやはりすべてのことを一人で解決しなくてはならないことです。交換留学であっても待遇が良いとは限りません。生活や授業履修すべて自分から行動してすべきことを確認してこなしていかなくてはなりません。簡単なように見えますが、中国語だけで自分で解決することはとても大変です。経験としては私の授業履修はほかの留学生と異なりすべて自分で登録などをしなくてはいけませんでした。部屋の申請からネットの設定、ほかの生活用品の準備、それに加えて授業履修これら一連のことはだれも教えてくれず、チューターの学生や国際交流部の教務、授業の先生などに自分から何をどのようにすればいいのかを質問しなくてはなりませんでした。この過程でだいぶ中国語が鍛えられたと思っています。苦労があるほど必要な語学が身についてくると思います。アドバイスとしては語学に自信がなくても周りの学生や先生にたくさん質問をすることです。それによって語学が上達することもありますし他人との交流もはかどります。
留学を振り返って
留学の一年を振り返って私は中国留学の選択は正しい選択であったと自信を持っていうことができます。帰国後に両親から語学が上達しただけでなく人間としてもとても成長して帰ってきたと言われました。実際に私自身も自分が一年前とは全く異なるということを感じました。中国において一年間一人で滞在することはたくさんの問題にも直面しましたが自分を成長させる大きな要素となったと思っています。目標としていた語学の上達もできさらに将来について考える大切な時間にもなりました。一年前に大学卒業後を悩んでいた自分と比べ今の自分は将来について前向きに見つめることができます。生活面、学習面、身体面、精神面すべてにおいて一年前の私とは全然異なります。この違いこそ私が求めていたもので、本当に手ごたえのある一年だったと強く感じます。
今後留学を考えている学生へのメッセージ・アドバイス
中国にかかわらず留学を考えている皆さんへ。留学の目標は小さくても構いません。ただ一番大事なのは変わりたいかどうかです。今の自分に自信がないと感じているのであれば一歩前に進むためにも留学は自分の成長につながる有意義な選択です。日本と異なる世界を見ることで日本との違いを発見することができ、より日本についてさらに自分について見つめなおすことができます。自分の一番の敵は自分です。自分を知り尽くさない限り自分を成長させることはできないと思います。留学で今までの考え方や視野が一変します。すべてが新鮮で興味深いことだらけです。自分を見つめて新しいことに挑戦する選択を大学中に経験することは決して時間の無駄ではないと私は思っています。
交流協定校に留学経験をした学生の報告書です。
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